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2017年4月 2日 (日)

青と緑(その5)

「青年」という、わりによく使われる漢語がある。
和製漢語ではあるまい。

青という漢字そのものに「若い」という意味がある。
だから、十代後半から二十代の人たちを指して青年という。

和語の「あお」は、その若さをネガティブにとらえて「未熟」という意味をもつ。
だから、青二才なんていう。

緑という漢字には「若い」という意味はないようだ。
しかし、和語の「みどり」は若さを感じさせる。

しかも、青とちがってその若さを肯定的にとらえている節がある。
春になって草木が芽ぶき、初夏になって若葉がそよぐ。
そのみずみずしい生命力を緑が象徴する。

だから、「みどりご」なんてことばもある。

そう思えば、「青年」のかわりに「緑年」という和製漢語をでっちあげてもいいような気がする。
シルバーエイジが中高年を指すのなら、グリーンエイジということばで若い世代をあらわしてもいい。

ところで、わかばマークは緑と黄色で構成されているけれど、緑のかわりに青を使うというアイデアはどうだろう?

「私の運転は未熟だから、後続車の方は気をつけてね」というメッセージを送るのなら、青のほうがふさわしい気がする。
しかし、「いまは未熟だけれど、若いからすぐ上達するので大丈夫!」というメッセージを送りたいのなら、緑でもいいようにと思う。
みなさんのご意見はどうだろう?

ところで、「青年」は若い人々の意味だけれど、どうしても若い男をイメージしてしまうのは私だけだろうか?
青年実業家、ということばもあるけれど若いエネルギッシュな男性の姿しか浮かんでこない。

事実、広辞苑を開いてみると「多く、14,5歳から24,5歳の男子をいう」とある。
明解国語辞典も「単独で使う場合は男性をさすことが多い」と解説している。

やはり、青という寒色系の語彙が女性にそぐわないのだろうか?

「青年」のほかに「青春」ということばもよく使われる。
「青春」と聞くと、男性だけに限らず若い男女を思い浮かべる。
やはり、春という暖色系の語が加わることによって男性オンリーのイメージが打ち消されるのかもしれない。

わかばマークが話題になったので、おまけとしてもみじマークにもちょっとふれておこう。

むかしは赤と黄色の紅葉をイメージさせる配色デザインだった。
しかし、数年前からクローバーにデザインが変更された。

配色もうすみどり、ふかみどり、だいだい、黄色の4色になった。
新しく追加された緑系は、「若さ」ではなく「安全」をアピールするためだろうと私は解釈しているのだが、いかがだろう?

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