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2017年1月15日 (日)

色の名前(その5)

とにもかくにも、だれが何と言おうと日本語の基本色名は、白、黒、赤、青の4種類に決まっている。

少ない。
白と黒を色彩でないとすれば、なんと赤と青の2種類だけになる。
色の世界の単純化は、ここに極まる。

ともあれ、白と黒も色名であるとしてこの基本色名グループをさらにグループ分けしてみたい。

語構成に着目すれば、どの語も2音節からなっている。

「しろ」と「くろ」は第2音節が「ろ」で共通している。
また、「あか」と「あお」は第1音節が「あ」で共通している。

つまり、「白」と「黒」、「赤」と「青」がサブグループとしてまとまっている。
「白」と「黒」は色相がない、「赤」と「青」は色相がある、という点でも共通している。

一方、「しろ」は「しろし」、「しるし」につながっている。
つまり、はっきりしている、きわだっている、という意味を含んでいる。

そして「あか」は「あかる」、「あかり」につながっている。
つまり、明るくなり物事がはっきり見えてくる、という意味を含んでいる。

この点では、「白」と「赤」がひとつのサブグループを形成している。

反対に「くろ」は「くらし」につながっている。
つまり、明かりが不足してものごとがはっきり見えない様子を指している。

また「あお」は「あはし」につながっている。
つまり、ものごとが淡い、漠然としているという意味を含んでいる。

要するに、「黒」や「青」は光が不足していてものごとがよく見えずぼんやりしていることをあらわす点で、これまたひとつのサブグループを形成している。

感覚、色覚が未発達な古代人は、視界が「はっきりしている」か「ぼんやりしている」かをまず分類に基準にしたのかもしれない。

こうして二元的かつ対立的なサブグループが出来上がった。
しかし、白と黒、白と赤のように同じグループの中でも反対色の関係が存在する。

四色相関関係図はなかなか複雑だ。
しかし、関係が複雑だからこそ世界を構成する4つの基本的要素といえるのかもしれない。

四色相関関係図をじっと眺めていると、複雑な関係だけれど4色が緊密に結びついていることが分かる。
この関係の中に、たとえば緑や黄色、茶色などほかの色が紛れ込んできても居場所がないように感じる。

緑や黄色や茶色は基本4色に肉薄しているとはいえ、しょせん音感的にも資格がない。
「みどり」は3音節だし、「き」や「ちゃ」は1音節だ。
基本4色の2音節と同じグループには入れない。

何といっても基本4色は別格なのだ。

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