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2014年2月 3日 (月)

和と邦

ここしばらく、和語と漢語を対比してきた。

中国由来のことばである漢語に対して、もともと日本列島で行われてきたことばを和語という。
ややこしくて恐縮だけれど、和語ということばは漢語であり和語のことを和語では「やまとことば」という。

つまり、日本のことを「わ」といったり「やまと」といったりする。
さらに、「ほう」という語を用いるときもある。

この使い分けの基準がよくわからない。

舶来の文物に対して、日本古来の生活文化を指して「和」を用いることは多い。

和食、和室、和服、和菓子などなど…。

しかし、お酒の場合は、洋酒に対してなぜか「和酒」とはいわない。
「日本酒」という。

芸術の分野に目を向けてみよう。

西洋の技法で描いた絵画は「洋画」というけれども、日本の伝統的な技法で描かれた絵は「和画」とはいわない。
「日本酒」と同じく「日本画」という。

映画の世界ではさらに事情が異なる。
西洋から輸入した映画は絵画と同じく洋画だけれど日本で製作された映画は「和画」とも「日本画」ともいわない。
「邦画」という。

音楽でも同じだ。
洋楽に対して「和楽」とも「日本楽」とも言わない。
宮中で演奏される雅楽などを指して「邦楽」という。

つまり日本のオリジナルのことを「和」といったり「邦」といったり、ときにはストレートに「日本」といったりする。

そして上に例示したように、その使い分けの基準がよくわからない。
何となくでたらめのような気がする。

慣用、と言ってしまえばそれまでのことだ。
しかし、なにごとも慣用で片づけてしまってはその先に進めない。

慣用は慣用としても、それが定着するためにはしかるべき言語的必然性があったはずだ。
その必然性を突き止めないことには、このブログを続けている甲斐もないではないか!

と、みずからを叱咤激励するのだけれど、わからないものはやはりわからない。

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コメント

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http://homepage3.nifty.com/tak-shonai/intelvt/intelvt_043.htm

よろしければ、ご覧ください。

投稿: tak | 2014年2月 7日 (金) 22時01分

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