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2013年7月 5日 (金)

固有名詞と意味(その4)

前回は日本の女の子の名前を取り上げて、意味とのつながりを考えてみた。

この点では、おとなりの朝鮮半島の人々の名前も気になる。

文字表記の点では、現在ほぼハングル一本になっているという。
韓国の戸籍に当たる家族関係簿でも、「氏名」と「本」の欄にかろうじて漢字が残っているだけだ。

日本でも最近は、韓国・朝鮮の人名は現地音をカタカナ表記にしている。

パククネ大統領のお父さんの時代は日本の新聞では「朴正熙大統領」だった。
テレビでも「ぼくせいき大統領」と日本式字音で呼んでいた。

韓流ブーム以来現地音カタカナ書きにすっかり慣れてしまったので、チェジウさんが「崔志宇」さんだと言われてもかえってピンとこない。

「崔志宇」さんに違和感があるのは、わたしたちのなかでチェジウという音声・文字記号と冬ソナのヒロインが直結してしまっているからだ。

といって、冬ソナのヒロインが「チェジウ」の意味であるわけじゃない。
あくまでもわたしたちの連想である。

「チェジウ」が「崔志宇」という漢字表記を離れて、韓国語の中で意味を持っているのかどうか?
表音文字であるハングルオンリーで意味を保持することはできるのだろうか?

「さくら」が「桜」という漢字を離れても依然として意味を有しているのと同じように、ハングル表記の名前が韓国語の中で意味を持っているのかどうか?

私は韓国語がわからないが、ぜひ知りたいところだ。
日本の「ユイカ」や「エリカ」ちゃんのように、まったく意味から自由になって音感だけに価値を見出す名前もあるのだろうか?

ところで、漢字排除という点では北朝鮮は一層徹底しているという。

だとすれば、キムジョンウン第一書記の漢字表記である「金正恩」は北朝鮮当局は公式には認めていないのではないか?
中国や日本や台湾が勝手に表記しているということはないだろうか?

「ほう、おれの名前ってこんな風に書くの?」と第一書記はびっくりしているかもしれない。

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