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2012年12月 9日 (日)

頭としっぽ(その2)

ことばの頭に「お」をくっつけたり、はずしたり。
ことばのしっぽに「さま」や「さん」をくっつけてみたり。

前回は、そんなふうに遊んで楽しんだ。

前回は取り上げた語が「いも」であったり「つき」であったりしたから、無邪気に遊ぶことができた。

しかし、相手が「神」となるとうかつに遊ぶことはできない。
下手をすると、罰が当たるかもしれない。

これまでこのブログでは、「神」には敬意を表して「さま」をくっつけてきた。
なんといっても「神さま」なのだ。

「神さま」はえらいのだから、尊敬の念をさらに高めるべく頭に「お」をくっつけるのはどうか?
でも、「お神さま」なんて滑稽になるだけだ。

接頭辞はむずかしい。

ところで、この「神さま」を「さん」に取り換えると、ぐっとざっくばらんな感じになる。
それだけでなく、意味もアクセントもがらりと変わる。

刑事コロンボが「うちのかみさんが…」なんてよく言っている。
ほんのちっぽけな接尾辞に過ぎないけれど、世界をひっくり返すほどの力がある。

さらにあたまに「お」をくっつけてみる。

「おかみさん」、あるいは「さん」をとって「おかみ」。
舞台が家庭から料亭や小料理屋に変わる。

接頭辞「お」や接尾辞「さま」、「さん」はふつう敬意表現、待遇表現の枠内で論じられている。

職場では同僚が「山田さん、車が来てるよ」
ホテルのフロントではコンシェルジュが「山田さま、お車が参りました。」

しかし、ことばの現場ではこうした枠をはるかに超えたふしぎな働きをしている。
接頭辞、接尾辞と言って、あなどることはできない。

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