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2009年5月17日 (日)

漢字と日本語表記(その4)

日本はどうしてベトナムや韓国・朝鮮のように漢字を排除しなかったのか?

前々回そんな問題を提起しておきながら、途中から漢字と日本語表記の行く末、といった方面に脱線してしまった。

もとにもどしますね。

中国語(といって、ひとくくりにしてしまうにはあまりに多様な言語圏だが)の世界で生まれた漢字は、朝鮮半島、インドシナ半島、そして日本列島に伝来した。

韓国・朝鮮語もベトナム語も中国語とは別のことばだから、漢字という個性の強すぎる文字による表記はどこかに無理が生じる。

その無理を解決するためにハングルが発明され、チュノムが発明された。
日本でも、かなが発明された。

ここまでは同じである

しかし、その後韓国・朝鮮ではほぼハングルに一本化され、ベトナムではチュノムを経てローマ字化した。

しかし、日本語は漢字を捨てなかった。

ここが分かれ道だ。
では、何が道を分けた要因だったのか?

私のようなしろうとにこんな問題が分かるはずもない。
しかし、しろうとの特権は思いつきでものを言ってもいい、ということだ。

朝鮮半島とインドシナ半島に共通しているのは、中国と陸続き、という点にある。
これに対して、日本列島は中国と海を隔てている。

韓国・朝鮮もベトナムも、よかれあしかれ中国と地理的に密着しすぎていた。

その点、日本は遠からず近からず。
つかず離れず。

まことに絶妙な距離ですね。

韓国・朝鮮もベトナムも、よかれあしかれ中国文明の影響を強く受けすぎた。
したがってそのくびきから逃れようとすれば、改革もドラスチックにならざるを得ない。
つまり、漢字の全廃である。

その点、日本はその絶妙な距離によって、中国文明の影響をほどほどに受けた。
したがって、改革の必要があってもその内容は生ぬるいもの、中途半端なものにならざるを得ない。

かくして日本語はかなを発明しながらも漢字を温存した、というのが私の思いつきだけれど、いかがでしょう?

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コメント

訓読みを採用したかどうかが大きいと思います。訓読みを採用した日本では漢字が日本語表意文字になり、日本語を守り、保護するようになりますが朝鮮ベトナムでは漢字は現地語を排斥します。日本では漢字は日本語であったから捨てられなかった。べトナム、朝鮮では漢字が外国語であったから捨てられたと思います。

投稿: 村島定行 | 2009年7月 2日 (木) 09時42分

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