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2005年6月18日 (土)

「Nihon」と「Nippon」

「日本」と漢字表記している限り、その発音は読み手にまかせて知らん顔を決め込むこともできる。しかし、「わが社も国際化してきたことだし、ここらでローマ字表記を…」と、考えたとたん、「にほんvsにっぽん」問題に直面する。どちらかの選択を迫られる。

みなさん、どうしているのだろうか?
そう思って、いくつかの会社を調べてみた。

新日本製鉄=Nippon Steel Corporation

大日本印刷=Dai Nippon Printing Co.Ltd

日本生命=Nippon Life Insurance Company

日本通運=Nippon Express

日本財団=The Nippon Foundation

これらの社名は、多くの人が「にほん」と発音していると思われるが、表記はあくまでNipponである。

ほんの数例で類推するのはどうかと思うが、Nipponが多い。発音では「にほん」の圧勝だったが、ローマ字表記の分野では、Nipponも結構がんばっている。そういえば、千円札の裏もNippon、切手のはしにもNippon…。

なぜだろうか?
なぜ、圧倒的に通用している「にほん」という発音にあわせて、Nihonと表記しないのだろうか?

たしかに普通の場合は言いやすさに流されて「にほん」と発音していますが、やはり正式には「にっぽん」なんです

という正統性の意識がどこかにあるように感じる。NHKのニュースでも単独で発音する場合は「にっぽん」で統一している(「日本海」、「西日本」などの複合語では「にほん」となる)。

国や会社の名前をどうするか、といったとき、人はやはり対外的威信ということを意識する。そうすると、「にほん」より威勢のいい「にっぽん」のほうが好まれ、Nipponという表記が選ばれる、ということも考えられる。

「にほん」と「にっぽん」、NihonとNippon、どちらもOKだし、どちらでもいい。しかし、考えてみると、いろいろな要素がからんでいておもしろい。

国語研究所には話し言葉だけでなく、表記の分野でも一度調査してもらいたいものだ。

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